2015年10月02日
里山彷徨
木曜日の午後、まだ暫く落ちてきそうもない空模様でしたので
つなぎの作業着と長靴にはき替えて はやる気持ちを抑えつつ、、、
ここんところ気になっていた所へ キノコを見に 出かけてきました。。。
賑岡は中村のとある尾根と 七保町は用沢のとある尾根。。。
中村の尾根は お目当てのものは見つけられませんでしたが
来年の春には 楽しめそうな場所を見つました。。。むふふ。。。
踵を返して 賑岡を後にして 用沢に向かいます。
道が無くなるまで進み 広い所に路駐。
畑の中を通り 猪よけの柵を越え 水道のタンクを沢沿いに目指します。。。
タンクの裏側から 道なき道を 尾根の高みを目指して 突入します。。。
蜘蛛の巣や藪をかき分けて 脹脛をギシギシ言わせながら ガシガシのぼります。。。
尾根の突端部に登りつめれば 薄い踏み跡と、、、
昔 木を伐り出した際 馬で引っ張った跡がありました。。。
まだこの辺りは 右手に杉の植林、左手には竹と雑木が混じってました。
そんなに広くない尾根を キョロキョロしながら歩く・・・歩く・・・
傾斜がキツくなっていくと 植林は無くなり 雑木林となります。。。
いつしか踏み跡も 木を伐り出した跡も ハッキリしなくなりました。。。
(ちょっと 不安・・・)
うす暗くなって行く 空。。。
馬酔木のトンネルを 抜ければ 赤松が多くなります。。。
急登と緩やかな斜面を繰り返し。。。
ピークらしきものを2つ3つ越えたあたりで立ち止まり
キョロキョロしますが お目当ての物は結局見つからず、、、
ウラベニホテイシメジが少しだけありました。後は よく分からない奴ばかり。。。
15:30過ぎに 帰ることとして 下りだす。。。
長靴は 登りも下りも足が靴の中で踊ってしまい・・・歩きにくいです・・・
「ちょこっとのお山歩でも スパイク足袋か登山靴がいいなぁ」なんて思いながら
ずんずん下って行く。。。
朽ちて倒れた大木や 馬酔木のトンネルや ガラガラの急登。。。
見覚えのある藪を ゴイゴイ下る、下る、、下る、、、
尾根を外さぬように注意しながら。。。
しばらく進んで 「あれ?、なんかおかしいぞ」。。。
「いくらなんでも こんなに急な下りが続いちゃいなかったぞ」
うす暗くなった周りをよく見渡せば・・・
「やっぱおかしい!」。。。
「タンクの沢のすぐ隣を上がってきたのに・・・」
「左に 尾根が見える。あっちが正解で こっちはペケじゃん!」
急登を大汗をかきながら・・・登り返しました。。。
里山の藪歩きは展望が利かないし 登りと下りで見える世界は 別物です。
歩きながら 足で地べたに印を付けたり 棒を建てたりするんですが、、、
尾根をひたすら下るだけと 油断してしまいました。。。
派生する枝尾根にいつしか引っ張られ 頓珍漢な方へ 行ってしまう所でしたよ。
急登を登り返し しばらく進めば 往路に建てた木の枝発見。。。
「ふう。。。一安心」
間違った場所は 大木と藪で 登って来た方が見通し悪く、、、
引っ張られた枝尾根の方が 歩きやすく見えるところでした。。。
そのうち 馬のずる引き後や 杉の植林も出てきて水道タンクも見えてきました。
猪よけの柵のゲートを越えたら 知り合いのじい様とばったり。。。
すぐ近くに住むじい様は どーしても「うらが(我が家)によってお茶を呑んでけし」と。。。
築百年以上の じい様の家は大黒柱の黒光りする立派なお家。。。
ばぁ様が 台所で忙しそうに行ったり来たりしていました。。。
お茶をいただき ひとっ話し。。。
水道タンクの尾根では 何年か前に遭難があったと云う、
警察がじい様に道案内を頼んできたそうで、一緒に捜索したそうです。
詳しく話を聞けば どうもヲイラが迷い込んだ尾根で 岩場で滑落したみたいです。。。
そういえば 急登の先が岩場っだったなぁ。。。
お茶もいただき ひとっ話したので お暇しようとしたら
じい様が「ばぁさんが ほうとう作ったから くってけし!」とおっしゃる。
体も汗冷えしていたので お言葉に甘え ほうとうをいただくこととしました。
ばぁさまが作ってくれてほうとうは そりゃぁもう馬鹿うまでして、、、
今まで食べたほうとうの中で、一番うまいほうとうでした。。。お世辞ぬきで。。。いや、ホント。。。
舞茸やシメジ、ナラタケやヒラタケなどなど たくさんのキノコはいって
かぼちゃやニンジン、葱など畑で採れたものもぶっこんであり 味噌は自家製。。。
日本一の「ほうとう」でしたよ。。。
「じい様、ばぁ様、とっても美味しかったです。御馳走様でした。」
帰りの挨拶をして 土間をあとにするとき、、、
じい様がこう云ました。。。
「そりゃぁそうだべ、タンクの尾根で昨日取ってきたキノコがいっぺえへえってるづら。。。」
じいさま、ばぁさま、御馳走様でした。。。
つなぎの作業着と長靴にはき替えて はやる気持ちを抑えつつ、、、
ここんところ気になっていた所へ キノコを見に 出かけてきました。。。
賑岡は中村のとある尾根と 七保町は用沢のとある尾根。。。
中村の尾根は お目当てのものは見つけられませんでしたが
来年の春には 楽しめそうな場所を見つました。。。むふふ。。。
踵を返して 賑岡を後にして 用沢に向かいます。
道が無くなるまで進み 広い所に路駐。
畑の中を通り 猪よけの柵を越え 水道のタンクを沢沿いに目指します。。。
タンクの裏側から 道なき道を 尾根の高みを目指して 突入します。。。
蜘蛛の巣や藪をかき分けて 脹脛をギシギシ言わせながら ガシガシのぼります。。。
尾根の突端部に登りつめれば 薄い踏み跡と、、、
昔 木を伐り出した際 馬で引っ張った跡がありました。。。
まだこの辺りは 右手に杉の植林、左手には竹と雑木が混じってました。
そんなに広くない尾根を キョロキョロしながら歩く・・・歩く・・・
傾斜がキツくなっていくと 植林は無くなり 雑木林となります。。。
いつしか踏み跡も 木を伐り出した跡も ハッキリしなくなりました。。。
(ちょっと 不安・・・)
うす暗くなって行く 空。。。
馬酔木のトンネルを 抜ければ 赤松が多くなります。。。
急登と緩やかな斜面を繰り返し。。。
ピークらしきものを2つ3つ越えたあたりで立ち止まり
キョロキョロしますが お目当ての物は結局見つからず、、、
ウラベニホテイシメジが少しだけありました。後は よく分からない奴ばかり。。。
15:30過ぎに 帰ることとして 下りだす。。。
長靴は 登りも下りも足が靴の中で踊ってしまい・・・歩きにくいです・・・
「ちょこっとのお山歩でも スパイク足袋か登山靴がいいなぁ」なんて思いながら
ずんずん下って行く。。。
朽ちて倒れた大木や 馬酔木のトンネルや ガラガラの急登。。。
見覚えのある藪を ゴイゴイ下る、下る、、下る、、、
尾根を外さぬように注意しながら。。。
しばらく進んで 「あれ?、なんかおかしいぞ」。。。
「いくらなんでも こんなに急な下りが続いちゃいなかったぞ」
うす暗くなった周りをよく見渡せば・・・
「やっぱおかしい!」。。。
「タンクの沢のすぐ隣を上がってきたのに・・・」
「左に 尾根が見える。あっちが正解で こっちはペケじゃん!」
急登を大汗をかきながら・・・登り返しました。。。
里山の藪歩きは展望が利かないし 登りと下りで見える世界は 別物です。
歩きながら 足で地べたに印を付けたり 棒を建てたりするんですが、、、
尾根をひたすら下るだけと 油断してしまいました。。。
派生する枝尾根にいつしか引っ張られ 頓珍漢な方へ 行ってしまう所でしたよ。
急登を登り返し しばらく進めば 往路に建てた木の枝発見。。。
「ふう。。。一安心」
間違った場所は 大木と藪で 登って来た方が見通し悪く、、、
引っ張られた枝尾根の方が 歩きやすく見えるところでした。。。
そのうち 馬のずる引き後や 杉の植林も出てきて水道タンクも見えてきました。
猪よけの柵のゲートを越えたら 知り合いのじい様とばったり。。。
すぐ近くに住むじい様は どーしても「うらが(我が家)によってお茶を呑んでけし」と。。。
築百年以上の じい様の家は大黒柱の黒光りする立派なお家。。。
ばぁ様が 台所で忙しそうに行ったり来たりしていました。。。
お茶をいただき ひとっ話し。。。
水道タンクの尾根では 何年か前に遭難があったと云う、
警察がじい様に道案内を頼んできたそうで、一緒に捜索したそうです。
詳しく話を聞けば どうもヲイラが迷い込んだ尾根で 岩場で滑落したみたいです。。。
そういえば 急登の先が岩場っだったなぁ。。。
お茶もいただき ひとっ話したので お暇しようとしたら
じい様が「ばぁさんが ほうとう作ったから くってけし!」とおっしゃる。
体も汗冷えしていたので お言葉に甘え ほうとうをいただくこととしました。
ばぁさまが作ってくれてほうとうは そりゃぁもう馬鹿うまでして、、、
今まで食べたほうとうの中で、一番うまいほうとうでした。。。お世辞ぬきで。。。いや、ホント。。。
舞茸やシメジ、ナラタケやヒラタケなどなど たくさんのキノコはいって
かぼちゃやニンジン、葱など畑で採れたものもぶっこんであり 味噌は自家製。。。
日本一の「ほうとう」でしたよ。。。
「じい様、ばぁ様、とっても美味しかったです。御馳走様でした。」
帰りの挨拶をして 土間をあとにするとき、、、
じい様がこう云ました。。。
「そりゃぁそうだべ、タンクの尾根で昨日取ってきたキノコがいっぺえへえってるづら。。。」
じいさま、ばぁさま、御馳走様でした。。。
この記事へのコメント
長靴踊るの同じです~
登山靴も3日めになると踊りすぎた付けで爪ボロボロ
バラ谷の頭の帰りで迷いに迷っていろんなところを激下りの這い上がりを何度も繰り返し生きて帰らなければ!!沢の音まで聞こえましたよ~…
キノコは大好きです~!!もっぱら食べる専門!!!
血眼で探してる人を楽しみに待ってます~
キノコのほうとう裏山鹿…
登山靴も3日めになると踊りすぎた付けで爪ボロボロ
バラ谷の頭の帰りで迷いに迷っていろんなところを激下りの這い上がりを何度も繰り返し生きて帰らなければ!!沢の音まで聞こえましたよ~…
キノコは大好きです~!!もっぱら食べる専門!!!
血眼で探してる人を楽しみに待ってます~
キノコのほうとう裏山鹿…
Posted by ふみ at 2015年10月03日 21:26
ちょっとの差で探しものは、じいさまに取られちゃってたんですか。
なんだか、心中複雑だわ〜。
なんだか、心中複雑だわ〜。
Posted by P at 2015年10月04日 14:40
あらら、ふみさん、バラ谷の帰りそんなことになってたんスか?!
あの辺りはガスったりしたら右も左も分からなくなりそうだと思いました。
無事のご生還ホントよかったっスね!
キノコほうとうパーティーでも やりますか?!
あの辺りはガスったりしたら右も左も分からなくなりそうだと思いました。
無事のご生還ホントよかったっスね!
キノコほうとうパーティーでも やりますか?!
Posted by yamabuki3612
at 2015年10月05日 07:04

Pさん、じいさまの縄張りみたいなとこなので、
しかもこちらは 完全アウェーですのでね、いたしかたないかと。。。
また 違う所を見に行ってみますよ。
今年はキノコ豊作で たくさんの人がキノコ狩りに入っています。
しかもこちらは 完全アウェーですのでね、いたしかたないかと。。。
また 違う所を見に行ってみますよ。
今年はキノコ豊作で たくさんの人がキノコ狩りに入っています。
Posted by yamabuki3612
at 2015年10月05日 07:08

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